今回レビューするのは高知県須崎市「朝どれ神経締め!鮮魚ボックス」です。
以前の記事でワンストップ特例制度の解説時に「実際にワンストップ特例制度を利用してみた」で寄付した分が届きました。
昨年もこちらに寄付したので今回で2回目です。
どんな鮮魚が来るのか楽しみですねっ!
商品内容
商品説明
名称 | 朝獲れ!船上神経締め鮮魚ボックス |
内容量 | 定置網でとれた鮮魚を神経締めした魚を3~5種類 |
産地名 | 高知県須崎産 |
保存方法 | 冷蔵庫又は冷凍庫保存 早めにお召し上がりください |
商品詳細 | 話題の神経締めを九石大敷組合の漁師たちが朝獲れした瞬間に素早く神経締めします。 ボックスの内容は、高級魚と言われる魚、そしてアジやハマチなどの大衆魚、その他様々な魚種を厳選しお送りさせていただきます。 神経締めされた魚は見質も味も別格です!! さらにボックス内には魚種、お勧めの調理法などが書かれた資料もございますので、刺身や焼き、煮付け、揚げなどで普段味わうことのできない神経締めをされた魚をご堪能ください。 |
発送に関する注意事項 | 漁の状況により発送が遅れる場合があります。 8~9月は水揚げがないため、発送は9月末から10月初旬より再開致します。 |
提供事業者 | 九石大敷組合 高知県 須崎市浜町2-4-8 |
絶滅種指定されたニホンカワウソなのかもニャ。
須崎市ではニホンカワウソの目撃されるとかで話題になったりしたニャ。
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注文から返戻品が届くまで
- 1月10日 楽天市場で注文
- 1月13日 寄付受付メールが来る
- 1月15日 ワンストップ特例制度書類が自宅に届く
- 2月18日 返礼品発送完了メールが届く
- 2月19日 返礼品が自宅に届く
前回も今回も同じように、入金確認後1カ月前後で返礼品が届きます。
配送業者はヤマト運輸でした。
グロ耐性のない人でも閲覧できる範囲にしていますが、見たくない人は最上部の目次から飛ばしてもらって構いません。
内臓が多少映り込んでいたりします。
毎度のことながらの午前中指定。
ヤマト運輸から10時ごろに到着。
縦20.5cm、横69cm、高さ17cmの発泡スチロール容器。でかいです。
開封。梱包もしっかりしています。
一番上に魚種と調理方法の書類。その下には氷、そして魚の順。
今回はハマチ、サゴシ、サバの3種類。
サゴシとはサワラのことです。
さわらは出生魚で、サゴシ➡ナギ➡サワラとなります。
サワラの幼魚ってことですね。
サワラのほうが脂乗りが良くなるといわれていますが、味は大差ありません。
出生魚は縁起がいいとお祝いの席でもよく使われています。
魚はどれどれ。
ハマチでかっ!計ってみると70cmもありました。
サイズ的にはメジロでもいいんじゃなかろうか。
地域によっても魚の呼び方は違うので本当、魚って奥が深いです。
「船上神経締め」と説明にあるので神経締めされているか確認しましょう。
ハマチ、されています。
赤〇のところから神経締めされた痕跡が確認できます。
ハマチをまな板に広げてみると、横からも神経締めされています。
サゴシも同じような場所から脳天締めされています。
イワシはとても分かりにくかったのですが、たぶんここからやっているのかな?
素人なので自信はありませんが、小さなくぼみと場所的にもここだと思います。
神経締めは、えら手前の線と体の色が入ったすじの側線が交わるところが魚の脳天と言われています。
そこをピックなどで刺すと脳死状態となり、鮮度が落ちにくく美味しく頂けるようになります。
確認するとき参考にしてください。
ハマチ1尾、サゴシ一尾、イワシ3尾でした。
ハマチ70cm、サゴシ50cm、イワシ30cm程度です。
これをスーパーで買うとなると、税込3,600円ってところでしょうか。(主婦目線)
1万円の寄付なので3千円程度と考えると打倒な金額ですね。
気になった点を紹介します。
他の魚や、氷の重みのせいでしょうか、ハマチの内臓が傷ついて押し出されていました。
これは鮮度が落ちやすくなるのでショックかな。
イワシは傷がついているものが1尾。
こういうのは仕方ないので個人的にはあまり気になりません。
須崎市のふるさと納税は、ネットでワンストップ特例制度の申請申込や、受付状況などが確認できます。
確認したい人はこちらからどうぞ
返戻品の配送状況、過去の須崎市へのふるさと納税もこちらで閲覧することが可能です。
調理開始
ここから魚を捌く工程にはいります。グロ耐性のない人でも閲覧できる範囲にしていますが、見たくない人は最上部の目次から飛ばしてもらって構いません。
すこし寄生虫の話もでます。
私はいつも魚を熟成させてから食べるのでその下準備をします。
イワシは頭と内臓を取った状態にしました。
血だまりもきれいに洗い落します。
血が残っていると、そこから腐敗していくので必ずきれいに洗い流し、水もキッチンペーパーでふき取ります。
鮮度がいいのできれいなピンク色の色見ですね。
保存状態にしました。
お腹にキッチンペーパーをいれ、周りもキッチンペーパーを巻きます。
さらにサランラップでぐるぐる巻き。極力空気に触れないようにぴっちりやります。
サゴシの三枚おろし。
脂が程よくのっていて美味しそうです。
これはハマチです。
カメラの画質や照明の当たり具合で赤っぽくなっていますが、実際はもっとピンク色です。
捌いた感想はあまり脂がのっていない。淡泊そうでした。
ハマチは回遊魚のため、寄生虫が付きやすい魚種でもあります。
身に穴ができている個所はブリ糸状虫という寄生虫がいた場所です。
細いミミズのようなブリ糸状虫は殆どのハマチには寄生しています。
今回は小さいものでしたが、大きいと50cm以上のものもいるようです。
この寄生虫は鮮度の高いハマチに寄生するので、良いハマチという証拠にもなります。
天然物のほうが寄生虫は付きやすく、養殖はグッと寄生虫の危険は下がります。
アニサキスと違い人に寄生しないので食べても平気なのですが、息子がいるので今回は加熱用として食べることにしました。
この身も食べても平気ですが、気分的には切り落としましたよ。
全ての魚の解体が終了しました。
左からイワシ、ハマチ、サゴシの順。
この状態でチルド室にいれて1週間ほど熟成させます。
キッチンペーパーは1日1回は交換します。
だからキッチンペーパーの消耗がものすっごく早くなりますw
本来はペーパーや新聞で包み、真空パック状態にするほうがいいです。
今回は毎日ペーパー交換してみます。
ハマチのカマを塩焼きにしました。
捌いてすぐ焼いたのでプリプリです。
塩加減もちょうどよく、美味しく頂きました。
最後に調理器具の漂白・除菌。
熟成して5日目のハマチの切り身。
水分が抜けてしっとりしています。
脂のりがそこまでギトギトではないのでもう少し寝かせます。
ちゃんと手順を踏んで熟成させると腐りません。
熟成が終われば冷凍して保存します。
魚を美味しく食べる方法「津本式・究極の血抜き」
ずばり神経締めと血抜きで魚は格段に美味しくなります。
私が参考にしているのは津本光弘さんの「津本式・究極の血抜き」という方法です。
youtubeで何気なく見て、すごいことしている人だなと最初は驚きました。
津本さんは魚に対して一匹一匹に愛情をもって捌いています。
釣った魚は最高の状態で美味しく頂く。これが基本にあるのでとても魚に愛情を感じさせてくれる人です。
魚は釣ってすぐ食べるのが一番うまい!!っての、あれ嘘です。絶対熟成させたほうが旨味が何倍にも跳ね上がります。
釣ってすぐの鮮度の良いものはこりこり食感はいいのですが、味は淡泊。魚本来のうまみはありません。
熟成させると余計な水分が抜けてねっとりして噛めば噛むほど旨味が出る味わいになります。
美味しくなる理由は、寝かせることで旨味成分であるイノシン酸が魚の中で増えてより旨味が増すためです。
試しに自宅でやってみたんですが、魚の概念が変わるくらい魚のポテンシャルが高くなり、驚きました。是非一度試してほしい。
須崎市から頂いた魚も鮮度抜群。あとは自分で血抜きをして熟成させれば跳ね上がるほど美味しい魚になります。
「鮮度の良い魚+津本式究極の血抜き+熟成」
焼くだけで料亭でで来るような魚が食べられますよ。
なぜ神経締めと血抜きが必要なのかは、津本さんがわかりやすく解説してくれていますので動画をご覧ください。
2020年1月下旬に書籍も出版されました 自宅でも熟成魚を食べたい人必見!
食べた感想
やっぱり美味しい。鮮度の良い魚を熟成させることで深い味わいになります。
刺身や焼き魚はシンプルだからこそ、下処理の腕が大切です。
ハマチは初日の寝かせる前のカマより、熟成させた身のほうが脂乗りがよかったです。
しゃぶしゃぶにもしてみましたが、脂が少なすぎて残念な結果となりました。
サゴシはバターソテーにしました。子供にも主人もばくばく食べてました。身もほろほろで臭みは一切ありません。
イワシは今晩食べるのでまた後日レビューできればと思います。
半分以上冷凍保存しているのでまだしばらくは魚に助けられる食生活になりそうです。
須崎市の鮮度抜群の魚を神経締めして送っても洗えるのはやっぱり最高ですね。
まとめ:
【個人評価】
【価格】 ★★★★☆ お手頃に美味しい魚を食べられますね
【配送】 ★★★★★ 予定通り1カ月前後でした
【梱包】 ★★★★☆ ハマチの内臓が出てしまっているのが気になりました
【品質】 ★★★★☆ どれも鮮度の良い魚
【内容】 ★★☆☆☆ 去年と比べると物足りなさを感じました
2年連続の寄付でしたが、鮮度はいいものの脂が少ない個体が多かったかなという印象です。
脂がそんなにのっていない魚のほうが、熟成の伸びしろがあるのでそういった意味では楽しめます。
昨年はイシダイ1匹、カマス2匹、サワラ2匹、カイワリ2匹、ホウボウ1匹の計8匹。(3月中旬)
今年はハマチ1匹、サゴシ1匹、イワシ3匹の計5匹。(2月中旬)
魚種も数も少なかったです。ひと月しか違わなかったのですが水揚げ次第、時期次第ですね。
何が届くのか楽しみでもあるので、また寄付してみたいと思います。
今日レビューした鮮魚の他にも、高級魚が多く入っているものや、定期コースなどもありますよ。
あなたも美味しい海の恵みを食べてみませんか?
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