【健康 告白】私は小学生まで夜尿症 試した治療法や親に伝えたいこと

きっとこの記事を読んでくれた方は、夜尿症に悩む本人か両親だと思います。

いつ治るんだろう?
どう対応したらいいんだろう?
病院に行ったほうが正解なのかな?


疑問に思ったり、悩んだりすることでしょう。



そこでおねしょに悩む子供や両親向けに、【私が夜尿症だった経験談と親にして欲しかったこと】を書きたいと思います。



医学的な話はなるべく省き、経験を中心で進めていきます。

あくまで私が夜尿症によって悩んだこと、親との接し方、子供心に感じたこと、治るまでの過程などの話です。

夜尿症ってなに?と思う方は下記のサイトを参考にしてください。
➡【尿症ナビ

この記事を読めば、夜尿症の抱える辛さ、子供への対応の仕方などが分かります。


こんな人におすすめの記事

おねしょが治らない事で悩む親や子ども

目次 表示

母子は仲良し

家族構成は父、母、私、弟の4人家族で仲良し家族です。

今回の話はほぼ、母と私しか出てきません。



母子の関係性は良好です。

小さい頃から今も変わらず、なんでも母に相談できるオープンな間柄です。




なぜ母子の関係性をわざわざ冒頭に突っ込んでくるんだ!?

と思いますよね?

それは、これから話す内容が非常に暗い話になるからです。

夜尿症に関しては和やか、安らぎなんて一切なかった経験を書きます。

前置きなしに本題に入ると、ドン引きされるし、母親がヤバイ奴と思われる可能性があるので、

母親と私は仲良しです!と最初に言っておきますね。

バチクソに大喧嘩しているシーンも出てきますけど、読んでいる方には反面教師にしてもらえると嬉しいです。

特に厳しめにしつけている親さん、余裕がなくなってきている親子には最後まで読んでほしいと思います。

おねしょ完治までの兆候と経緯

おねしょは自然に治りました

急に治ったわけではなく、徐々に減ったという表現が正しいですね

夜尿症の原因はいくつかありますが、私の場合は「子供だったから」なんじゃないかなと思います。

あくまで「そう感じる」というだけですですが。

ホルモン分泌がうまくいかなかったり、膀胱が小さかったりだったのかな。


おねしょの回数は週1回になり、2週間に1回になり……と減っていきました。

まぁ、たまに週2回なんてこともありましたけど、月単位で見ると右肩下がりだったと思います。



ぶっちゃけると全くおねしょをしなくなったのは、中2とかかもしれませんね。

たまに寝てて下着が濡れちゃうことはありましたからw




おねしょ(布団に地図を描くくらいのもの)は小学6年生あたりでほとんどなくなりました。

おねしょの頻度や時間帯

小学4年生までは週1~3回

おねしょをする時間は朝方が多かった

回数を見ると結構多いですよね。

これを朝からパート勤めの母が後始末するわけですから、相当の家事負担になっていたと思います。


回数のピークは特になく、小学4年生までは変わらず最低でも週1はおねしょをしていました。
2日連続とかも結構ありましたよ。


おねしょする時間帯は4時から7時の明け方が多め。

稀に夜中っていうのもありました。

私が経験した完治直前の兆候とそのヤバさ

私が夜のおねしょが完治するまでに感じた兆候は、いくつかあります。

良い兆候、悪い兆候の2種類に分けることができます。

良い兆候
おねしょの回数が減ってきた


悪い兆候
夜中にトイレに行きたくて自然と目が覚める日がある
おねしょをしている最中に目が覚める

小学4年生の終わりごろから兆候が表れました。



良い兆候の『おねしょの回数が減った』は、単純にいいことですよね。



悪い兆候は、【自然と目が覚めるようになる】のが大きなポイントです。

なぜ悪いのかというと、目が覚めるのはつまり、眠りが浅いってこと。

大人でも子供でも8時間の睡眠は必要。

それが正常な睡眠なんです。




特に子供なんて、脳も体も心も大きく成長する時期ですから、質のいい睡眠は必要不可欠です。


それが起きてしまうとなると、夜尿症どころか、他の部分にも問題が出てくる可能性が考えられます。




まずは正常な人の尿意について説明します。

正常な人は夜、尿意で目覚めることはありません。
それは、夜になると抗利尿ホルモンの分泌が減り、尿量を減らします。
だから人はトイレに行くことなく、朝を迎えられますわけです。

一方、尿意で目が覚めてしまう子供の場合は、抗利尿ホルモンの分泌がうまくいっていない可能性があります。




なぜ抗利尿ホルモンの分泌がうまくいっていないのか。

それは心理的ストレスや睡眠のリズムが悪いと抗利尿ホルモンに影響を与えると言われています。


例えば親から激しく怒られた、クラス編成などの環境変化、いじめなどによる心理的ストレス。
あるいは、乱れた生活リズムなどです。


詳しくは後述しますが、私は「親からのストレス」「乱れた生活リズム」のどちらにも当てはまっています。




怒られる↴
ストレスを感じる↴
抗利尿ホルモンの分泌異常↴
睡眠の質が低下↴
目が覚める




とんでもない悪循環!



夜尿症が悪化する可能性もあります。

大人のおねしょにもストレスが原因になっていることもあります。



睡眠中のことは本人にしかわからないので、「夜、目が覚めたりしない?」とたまに聞いてみましょう。

もし目が覚めてしまうなら、

・子供のとの関わり合い方を見直す
・子供の話をよく聞く
・決まった生活リズムを安定させる

を実践してほしいです。

まとり
夜尿症はすぐには完治しません。

でも大人になるまでおねしょをする人は100人いて1~2人いるか、いないかです。

今は辛いでしょうが、ゴール地点を20歳にしたほうがいいと思います。

っていうと、「無理」って思いますよね。

最後のほうにイライラしない環境づくりについても書いていますから、そちらもあわせて読んで欲しいです。

夜尿症と知ったのは大人になってから

私は夜尿症でした。

と言っていますが、病院にかかったこともなければ、医者に病名を付けられたこともありません。

私が「夜尿症」という病気を知ったのは、23歳を過ぎてからです。




1990年代は誰でも簡単に、インターネットを使える時代ではありませんでした。

夜尿症という病名どころか、おねしょが病気かもしれないなんて思いもしませんでした。

少なくとも、12歳の私が

「自分が病気なんだ。」

と思たことはありません。



23歳過ぎたある日、「おねしょ 小学生」と検索すると「夜尿症」と言う言葉を見つけました。



夜尿症とは『5歳を過ぎて1カ月に1回以上の頻度で、夜間睡眠中のおねしょが3カ月以上続くもの』

と定義づけれているのを見て、

まとり
あ、コレだ。

と素直に思えましたね。

余裕で条件満たしてましたw



そこで初めて、自分は夜尿症だったと自覚したわけです。

まとり
病気と診断されると、子供の受け取り方も変わってくるでしょう。

難しく、ナイーブな問題ですから、心のケアを大切にしてください。

夜尿症で一番つらいのは本人

おねしょが治らなくて一番悩んでいるのは間違いなく、本人です。

これを忘れないでください。

夜尿症は自分でコントロールができない

この辛さは本人にしかわかりません。



悪気のあるいたずらなら「ごめんなさい」と謝ることができます。

でも悪気も一切なく、気が付いたらおねしょをしているのに「ごめんなさい」と言うのは府に落ちないんです。

自分は何に謝っているのか、何が悪いのかが見当たりません。



おねしょをしないようしたいといくら本人が強く思っても、気を付けたとしても粗相してしまう。


それが日がずっと繰り返されるのは、本人だって望んでいないんです。

まとり
本人が一番治したいと願っているはずです。

そこを理解してあげると、不安もすっ飛びます。

反抗すると手が出る母

母にはよく引っ叩かれました。

顔や頭は滅多に叩かれません。
おしりとか足とか、主に下半身ですね。


今でいう「体罰」でしたねw


おねしょをしたとき、定期的に引っ叩かれました。
小学生に上がるころから体罰の頻度は増えた感覚です。



嫌でしたね。

「厳しい躾」というか、「感情をぶつけてくる」とか「叩けば何とかなると思っている」という節が子供心ながらに透けて見えるんですよ。




そいういう母親と私の話ですから、ここから一気に話が暗くなります。

まとり
現代なら間違いなく体罰です。

幼稚園児でも、「親が手を上げる理不尽さ」をひしひしと感じます。

人格形成の邪魔でしかないので、体罰はやめましょう。

子供の心を殺す3つのワード

私も母親なので、洗濯物が増えたり、雨の日に限って布団を濡らされたときのイライラはよくわかります。

最初は笑顔で対応できていたのに、ある出来事でついカッなって怒ってしまう。

それは人間なので理解できます。

そんな時もありますよ。




ただね?

ただ、子供はこう思っているよっていうことも知ってもらいたいんです。



夜尿症に限らず、子供ならこのワードは嫌いだと思います。

NGワードはこちら

なんで?
どうして?
~なのに

例えば、

・なんでおねしょをしてて気づかないの?
・どうして寝る前にトイレに行ったのにおしっこがでるの?
・10歳なのにおねしょする子はいないよ




もしこのフレーズを使っている、もしくは似たニュアンスの言葉を使っているのなら即刻やめるべきです。


職場の上司や先輩、姑さんに「その年齢でどうしてできないの?」とでも言われたらどう感じますか?


「なんで?どうして?~なのに」と言われても、その答えをお子さんは持っていません。

母からかけられた言葉の数々

私は幼稚園年中ごろから、この3つのワードを浴びせられて育ちました。


よく言われていた言葉と、私の気持ちを付け加えて紹介したいと思います。


Q=母
A=子供の頃の私

なんで出そうなのに目が覚めないの?
出そうって思ってないんだよ。
気が付いたら出ちゃってるの。
普通は布団が濡れたら気づくでしょ!?
赤ちゃんだって泣いて知らせてくれるよ。
私は普通じゃないのかな?
起こしてもらわないとおねしょに気づけないんだよ。
どうしてだろう?
お姉ちゃんなのにどうしてできないの?
自分でもどうしてできないかわからないよ。
弟だったらこんなに怒られないで済んだのかなぁ。
小学生にもなっておねしょする子いないよ?
私もしたくてしているわけじゃないのにな。

努力や根性でどうにかなるなら頑張れます。

しかし夜尿症は無意識の中でおねしょをするので、そんな精神論は通用しません。


親にすら理解されないまま答えもない問いかけを怒って投げかけられる。
自分はダメな子だと誰かと比較され続ける。

子供からすると、ただただ悲しいです。

これが当たり前になると、自分を責める癖がつき始めました。

まとり
自分は弟以下。ダメな子なんだな。

お母さんを怒らせてばっかり。

こうして母の吐いた言葉や、叩かれた経験は、鋭いナイフのように幼い私の心を傷つけました。

おねしょで怒られ続けた結果取った行動

怒られるのが好きっていう人はいないですよね?

大人も子供も同じです。

おねしょで怒られるのが嫌で嫌で仕方がなかったので私は、

極限まで夜更かしをする

という荒業にでます。

当時小学中学年。

母はこんなことをしていたことを知りません。



【寝ておねしょをしちゃう = 寝なければおねしょをしない】


という安直な考えから始めました。




具体的には、自分の部屋で薄暗い電気を付けて、漫画を読んだり、天井を見つめて考え事をしたりして限界まで起きているだけです。

もちろんいつかは寝落ちしてしまうんですが、深夜1時~2時までは起きていたので睡眠時間は減りました。


その結果、おねしょの回数は……変わらず!w


【私が経験した完治直前の兆候とそのヤバさ】で解説しましたが、夜尿症は改善しません。

むしろ悪化する可能性があります。



同じことを考えていた君。
この方法は、無意味だったよ。真似しないでね。

まとり
夜更かし作戦は、本当におすすめしません。

次の日の目覚めが悪くて辛いし、それでおねしょが解決するわけではないからね。

しっかり8~10時間睡眠をしっかりとりましょう。

反抗的にさせるのは親が原因

小学3年生になるころには、

まとり
生まれてこなければよかったんだ

必要ない子

と思うようになっていました。




子供の世界なんて小さなものです。

そんな世界の絶対権力をもつ親は「神様」のような存在です。

神様に責められては、子供の逃げ場はなくなります

自分を守るための最後の手段が親への反抗となって現れる

と、私は思います。

子供は親を責めない

親に反抗的な態度をとるものの、本心で

「こんな体に産んだ親が悪い」

なんて私は思ったことはありません。



「どうして自分はできないんだろう?」

自分の意思ではどうにもならないおねしょについて、考えることもよくありました。


子供が反抗的な態度をとるのが嫌なら、

子供を責める言葉や態度を改めてください。



今までの言葉で子供を傷つけたことを子供に正直に謝ってください。


子供をそっと抱きしめてあげてください。


一緒に頑張ろうねと声をかけてあげてください。

まとり
怒りの感情をコントロールするのは難しいです。

しかし「怒る」と「叱る」は全く違います。

夜尿症の子供に必要なのは、厳しい躾ではありません。

母との大喧嘩

たかがおねしょで大喧嘩になる?と思うかもしれませんが、なります。

おねしょの頻度
家事労働力
親の感情コントロール能力
子供の態度

などによって限界がくると修羅場ですね。


母と私にも訪れた「生んでほしくなかった」事件をご紹介します。

「生んでほしくなかった」事件

小学4年生の時、2日連続でおねしょをした朝の事です。

連日だったので、母親もイラっとしたんだと思います。



怒りをぶつけるためか「なんで、どうして」攻撃を吹っかけてきたので、私は母親の言葉を無視していました。

だって説明したところで理解してもらえない、答えもない、自分にはどうすることもできないからです。


何も反応しない方がマシだったんですよ。



その態度が気に食わなかったのか、私は脱衣所に引きずり込まれました。

母親と2人の空間。

それでもだんまりの私に、怒りの感情がピークになったんでしょうね。



強烈なビンタが飛んできました。



足やおしりを叩かれたことは何度もありましたが、顔は初めて。

もうアムロ気取りですよw

まとり
顔だけはぶたれたことないのに!

と同時に今まで我慢してたことを凝縮して、母親にまくしたてるようにこう言いました。

……いってーなぁ!!

誰が生んでくれって言ったよ!?

勝手にそっちが生んどいて!

私だって(おねしょを)したくてしてるわけじゃねーよ!!

こっちだって生んでほしくなんかなかったわ!!

言い終わって母から顔をそらしました。

黙って下唇をかみしめてる母親の口元を、今でも覚えています。


私は母を傷つけた罪悪感と、暴力で解決しようとする母への苛立ち、おねしょが治らない不甲斐なさ、自分を責める気持ちみたいな、いろんな感情が混ざり合ったまま母を押しのけ、ランドセルをかっさらい外に出ました。

まとり
子供に「生んでほしくなかった」と言われると何も言い返せませんよね。

おねしょ一つでこれくらいの言い合いになることもあります。

こうならないためにはどうしたらいいでしょうか?

共感が最大の治療薬

夜尿症で悩んで切る子供に必要なもの、それは共感です。

大丈夫だよ。洗えばきれいになるからね。

今日は残念だったけど、これからも寝る前にトイレ行って寝ようね。一緒に頑張ろう。

こんな言葉をかけてもらえるだけで、子供は安心します。

おねしょをしたことはダメだけど、人間性まで否定されていないですよね?

「一緒に」という一言で「私はあなたの味方だよ」という思いも子供には伝わります。



【夜尿症vs親子】の構図をイメージして、言葉をかけてあげてください。

まとり
怒りの感情では何も解決しません。

優しさ、思いやり、慈悲が人の心を動かすと思います。

おねしょで悩む君は仲間を探そう

「生んでほしくなかった事件」のあった夏休み、私は毎年恒例である母方の祖父母の家に行きました。

おじいちゃんは無口な人です。

珍しく、リビングで二人きりになりました。

まとり
私、おねしょ治らないんだよね~。
……おじいちゃんはそういうことあった?

と聞きました。

今考えれば、なぜおじいちゃんに言ったのかはわかりません。
ただ、「誰かに理解してほしい」「私を責めない人に話を聞いてほしい」という気持ちはありました。


そんなポツリとつぶやいた言葉に、

祖父
おぉ、そうか。

……。

オレも小学生くらいまで、小便はなおりゃせんかった。

と言われました。

青天の霹靂!
寝耳に水!
鳩に豆鉄砲!!


何それ!?聞いてないっ!!

まとり
え!?じいちゃんが!??
祖父
おう。

そのままおじいちゃんは畑に行ってしまいましたが、私はものすんごく嬉しかったです。

自分以外にも似た境遇の人がいる。

しかもおじいちゃん。

親族にまさか仲間がいるなんてっ!

仲間が見つかった嬉しさと、自分だけじゃないという安堵が強かったです。


共感の言葉も嬉しいですが、同じ境遇の人、同じ境遇だった人と会うことはそれ以上に嬉しいものです。

もう最高の共感です。

夜尿症で悩んでいる方に、

同じ悩みを抱えている人は、他にもいっぱいいるよと伝えたい

4歳児で4人に1人。
5~6歳で5人に1人。
小学生低学年で10人に1人。ってことは、クラスに1~2人。
小学生高学年で20人に1人。



クラスに1人、学年にすると何人いる計算になりますか?



変な言い方かもしれませんが、日本中に同じ悩む人は何千、何万人もいるわけです。

無理に探す必要はないけど、親族やクラスメイトにも同じ悩みを持っていた、または持っている人は確実にいます。


おじいちゃんとの時間は、おねしょをしてしまっても「悩んでるのは自分だけじゃない」という砦が心の中に出来上がった瞬間でもありました。

まとり
皆がおねしょをするならそれが当たり前。
自分だけだから恥ずかしいんです。

世の中そういう人もいると思えば気が楽になります。

私もおねしょ仲間だZE!

夜尿症による親の辛さ5選

辛いのは子供だけではありません。

特に父親より、母親のほうが自分を責めやすいです。



この記事を書くにあたり、母に当時の話を聞きました。


その話を踏まえて、母の辛さ5選をご紹介します。

①3歳前にはおむつを外すのが当たり前とされた時代

②育児の仕方が悪かったのだろうか?という自責の念にかられる

③姉と弟を比較する

④よくある事で済まされる


⑤いつ治るのかが分からない

①3歳前におむつを外すのが当たり前

「当たり前」は時代によって移りゆくものですよね。

私が小学生の頃に、電話とインターネットを使えるスマホを一人一台持っているなんて予想できませんでした。

育児だって同じです。

私の幼児期では【幼稚園に行く前にはおむつは外れて当たり前】という時代でした。


おむつを取ったとしても、おねしょの回数は減らない。

皆はできているのに、娘だけ遅れている。

子供の成長で不安になる事は誰にでもありますよね。

私も母親としてこの気持ちは十分理解できます。

②自責の念にかられる

娘だけ成長が遅れていると、

育児の仕方が悪かったんだろうか?
そういう体で産んでしまったのではないか?

という不安の種が生まれてきます。



何気ない時間でもおねしょのことをぼんやり考えてしまう。
夜になるのが憂鬱になったそうです。

③姉と弟を比較する

弟は2歳前におむつが外れました。

おねしょもしません。

おねしょをしたとしても、下着がほんの少し濡れる程度です。




それでも泣きながら

ごめんなさーい。

おねしょしちゃったよぉ~。

と、大げさにアピールしていたそうです。



これは姉がおねしょで散々叱られているのを見ているから、先に謝ってしまおうということでしょう。

計算でやっていたのか、無意識でやっていたのかはわかりませんが、下の子特有の世渡り上手スキルですよね。


姉と弟の成長の違いを目の当たりにして、ついつい比較してしまい、悪いところに目が向きがちになります。

④よくある事で済まされる

風邪で小児科に行ったある日の事、

小学生に上がるのに、まだおねしょをしているんですけど病気の可能性はありますか?
医者
確かに病的なおねしょはあります。

でもまだそれくらいの年齢だと、おねしょはよくある事です。
小学3,4年になって頻繁にするようなら、検査が必要かもしれません。

ですが今はそこまで神経質にならなくても、よくあることなので安心してください。
それもそうか。

と、納得して帰宅したそうです。

医者に悩んでもその時期じゃないと言われてしまうと、何をしたらいいのか分からなくなります。

⑤いつ治るかがわからない

最大の悩みは終わりが見えないことです。



私も新生児期の2~3時間おきの授乳による寝不足がしんどくて、しんどくて一人で泣いていたこともありました。

それは先の見えない暗闇のトンネルをひたすら歩き続けるかのようです。

授乳はいつか終わるという言葉を信じて、

頭では1年の辛抱、大人になってもミルクの人はいない!!

と自分を奮い立たせる方法で乗り越えました。



これがおねしょとなると、終わりが見えないんですよ。

しかも周りの子はクリアできている。

そんな状況、しんどくないわけがないです。




母は祖母から

祖母
大人になっても、おねしょする人はそうそういねぇ。
そんなに子供を叱んな。

と、よく言われていたそうです。


確かに統計でも夜尿症が大人でも治らない割合は僅か0.5%です。

200人に1人。

小学高学年で20人に1人ですよ?

おばあちゃんの助言は、間違いではないことがわかります。

母は楽観的で苦労人

ぶっちゃけると、母はおねしょはいつ治るんだろう?としか思っていなかったと言います。


だから当時の話も、細かいことは覚えていないそうです。
(ビンタしたことすら覚えていませんでしたw)


その理由は楽観的な性格で、常に忙しい人だったからです。

当時の母の姿を簡単にまとめると、

結婚相手は長男

父はほぼ育児に参加しない

私を産んですぐ同居生活が強制的に始まる(里帰り中に勝手に引越しされていた)

義父は厳格な人で銀行支店長

義父・義母・義祖母・義弟が2人(高校生)・娘との生活

毎朝義父と義弟たちのお弁当を手作りする

弟が生まれると義母の紹介でパート勤めをすることになる

難易度ベリーハードな結婚生活を送っていた母。

7人分の家事はほぼ母がこなしていたので、子供たちに時間をかける暇はありませんでした。

幼稚園のお迎えはいつもおばあちゃん。
みんなはお母さんなのに、自分だけおばあちゃんで恥ずかしいと思ったときもありました。



母曰く、毎日忙しく、おねしょなんかでいちいち悩んでいる時間はなかったと言います。



よくこんな生活できるなと思いますよね?
私も同じ気持ちです。


ド田舎の農家出身ですから

農家の嫁に比べたら、お客さんも滅多に来ないし、料理に文句言う人もいないから恵まれている方よ。

母は母なりに苦労をしている姿を見てきたので、嫌いにならなかったのかもしれません。

まとり
夜尿症の悩みは、育児の他の悩みとも共通しているなと思いました。

うちの子は吃音ですが、終わりが見えないのは同じです。

実践していた【おねしょ対策5選と効果】

夜尿症対策として実践していた対策とその効果を解説します。

対策は、

就寝前にトイレに行く

就寝1時間前から水分を取らない

水の夢を見たらおしっこしちゃダメって思いなさい

夜更かし作戦

林間学校では先生に夜起こしてもらった

おねしょ対策としては一般的なものだと思います。

詳細と効果を見ていきましょう。

就寝前にトイレに行く

寝る前にトイレに行く!

基本的な対策ですよね?

これはやったほうが良いと思います。

膀胱の中を空っぽにしておくことで、おねしょしにくくはなるでしょう。


ただ、それでもおねしょすることもあります。

就寝1時間前から水分を取らない

こちらも王道対策です。

夜尿症対策として進められている方法でもあります。

水分補給制限をする方法です。

水分はもちろん、柿・メロン・スイカといった水分を多く含む果物なんかも制限されました。



デザートはできれば、食後すぐに出してあげてください。

まとりはおねしょするから、あんまり食べないでよ。

って言われるのは嫌でしたし、柿は大好物だから我慢できません!w


子供に我慢させない気配りがほしいですね。

水の夢を見たらおしっこしちゃダメって思いなさい

しょっちゅう寝る前に母からこの言葉を言われましたね。


これは意味がありません。


夢で気を付けるってできます??w

何をどう気を付けるの!?っていう……。


最近の研究では、夢を見ない深い眠りの時でも排尿するという事が分かっているのでこの方法は無意味です。

子供を傷つけたり、眠りが浅くなったりするのでやめましょう。

夜更かし作戦

本人が寝ることを嫌がると自然と夜更かしするようになると思います。

成長の妨げになるため、お勧めしません。

デメリットだらけの対策にもならない行動です。

林間学校では先生に夜起こしてもらった

小学5年の林間学校や、小学6年の修学旅行など、お泊り行事の時の手段ですね。

個人的にはおススメしません。

なぜなら睡眠の妨げになるから。




プリントで「保護者から担任にお泊りの際にしてほしいこと」みたいな欄がありました。

起こしてもらう?と母に聞かれ、担任にそういう子と思われるけど、おねしょするよりはマシだと思って了承しました。



他の子にばれることなく、そっと先生は起こしてくれましたよ。

今思えば、担任が女性だったからよかったものの、男性だと気持ちもまた変わったりしたのかな?


お泊り行事は楽しみでワクワクするのが普通かもしれませんが、夜尿症だとおねしょしないかという不安のほうが打ち勝ちます。

だってもし、してしまったら、周りにバレたときどうしたらいいのか。どうなるのか。

恐怖でしかありません。

まとり
ざっくりまとめると、睡眠を妨げる方法は全てやめましょう。

寝る前のトイレ、水分摂取制限は子供に気を使って行いましょう。

睡眠にこだわる理由




どうしてこれだけ睡眠、睡眠とうるさいかと言うと、心や学力に直接関係するからです。



最近は睡眠に関する研究がすすみ、睡眠不足による影響が分かってきました。

攻撃性が高くなる

注意力の低下

学力の低下

アメリカ国立睡眠財団では年齢別の適切な睡眠時間は

幼児期(3~5歳)で11~13時間
学童期(6~12歳)で9~13時間
思春期(14~17歳)8~10時間


と公表されました。



寝不足になると、感情のコントロールがうまくできなくなり、慢性的にイライラしたり、攻撃的になったらり、被害妄想が強くなったりします。

注意力も散漫になるため、日常生活上のミスが増えます。

情緒不安定で自己肯定感も低下。

脳の修復が追い付かなくなり、ぼーっとする、物覚えが悪くなる、気だるい、考えることをしなくなり周りに流されやすくなる。

それに伴い、学力や能力も低下。

自律神経の乱れによりめまい、吐き気、動機、肩こり、頭痛などの体調不良になる。




良いこと一つもなしっ!



睡眠不足なら数日で解消できます。

しかし、慢性的寝不足になるとそうはいきません。





慢性的寝不足になると寝不足は寝だめで一気に解消できません。

毎日1時間早く寝るなどして、コツコツ睡眠を返済する必要があります。



20時間まとめて寝ても、生活リズムが乱れる原因になります。



規則正しい生活で少し早く寝る。

これが睡眠負債を無くす唯一の方法です。




だから夜起こしてまでトイレに行かせる、おねしょをしないようにするというのは間違った対策法です。



【睡眠時間を確保しないといかに危険か】という事が書かれた書籍です。

まとり
イライラしやすい原因は、寝不足ってことも十分考えられます。

慢性的睡眠不足は、人間性を変えてしまうほどの影響がでます。

夜尿症を治すためにも、良好な関係を築くためにも、夜起こすことはやめて、規則正しい生活リズムを守ってください。

親子が笑顔でいられる3つの必須アイテム

親子が笑顔でいるためには、イライラしない環境づくりが必要です。

嫌なことは極力なくす、またはすぐに解決できるようにしておく。

それがイライラしない環境づくりの基本です。




そこで3つのアイテムを紹介したいと思います。

これさえあれば、おねしょ一つで自分や誰かを責める必要はありません。

おむつ・夜尿症対策のパンツを使う

ジュニア用おむつ

グーン ナイト ジュニアパンツ(14枚入)【グーン(GOO.N)】[おむつ トイレ ケアグッズ オムツ]



小学生がおむつ!?

と思うかもしれませんが、親の怒号を聞くよりはるかにマシです。

子供の理解が得られるなら、率先して使うべきアイテムだと思います。

服も布団も汚れない

子供も安心して睡眠をとれる

親も朝一番の洗濯や布団干しがなくなる

お金で良好な親子関係が気づけるなら安いと思いませんか?





もちろん嫌がるお子さんがいるかもしれませんよね?

そんな時は夜尿症対策のパンツはどうでしょうか。

男の子用

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女の子用




子供からの理解が得られない場合は、

正直にイライラする原因を子供に話しましょう。
子供に感情をぶつけてしまっていたのなら、それを謝ってください。
自分の非を認めることで、子供も話に耳を傾けてくれます。

おむつを使えば、子供もぐっすり寝れるし、親自身にも心に余裕が生まれることを説明しましょう。
最後に一緒におねしょを治そうと励まし合いましょう。



親が余計なプライドをすて、真剣に子供と向き合ってください。


親子関係が極限まで悪くなっていないのであれば、根気よく説明することできっと理解してくれます。

におい消しにはクエン酸




おねしょにいきなり除菌や消臭スプレーをかけても、においをごまかすだけで、アンモニア臭は一切とれません。

逆に匂いが混ざってより悪臭になることもあります。

まず最初に吹きかけるのはクエン酸スプレーです。

アンモニア臭はアルカリ性なので、酸性であるクエン酸をかけることで中和反応が起きて臭いを落とすことができます。


クエン酸スプレーの作り方は簡単です。
用意する物

スプレーボトル
クエン酸

スプレーボトルは100均で売っているもので構いません。

クエン酸はホームセンターやネットで売られています。

空のスプレーボトルに水500mlとクエン酸25gを入れてよく振って混ぜるだけ。

常温でひと月は保存できます。

クエン酸スプレーを吹きかけたら、あとはタオルなどで水分をふき取ってください。

タオルは洗濯機に入れ洗います。
すすぎの段階で粉末のまま入れておけば、タオルのにおいも取れますよ。




私は夜尿症が完治してからも同じマットレスを使っていました。
中学生になるとおしっこ臭いのが気になって、友達を自室に入れことができませんでした。


小学中学年からは、こういうナイーブな問題も出てきます。

寝具の買い替えはお金がかかります。


臭いは普段から気を付けて、クエン酸で消臭することをおすすめします。

いつでも乾燥できる布団乾燥機

天日干しができない場合に役立つのが、布団乾燥機です。


おねしょの何が面倒かって、布団の後始末です。

共働きで外に布団を干せないこともあるでしょう。


布団乾燥機なら、セッティングしてあとは放置しておくだけ。
布団の中までカラカラに乾きます。



私のおすすめはマットありタイプのもの。
隅々まで熱が行き渡るので、マットなしより安定して布団を乾かすことができます。


マットありタイプ

パナソニック ふとん乾燥機 (ブルーシルバー)(FD-F06A7-A)


マットなしタイプ


マットあり布団乾燥機についてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。

まとり
おねしょをしても大丈夫。

そう思えるだけでも心に余裕が生まれます。

0歳からでも自分の意思を持ってるの

子供って大人が思っている以上に、自分の考えをしっかり持っています。

というのも、私が言葉も話せないころ(たぶん2歳前くらい)の記憶が残っているんですよ。




どんな記憶かというと、おむつ替えのシーンですね。

育児経験がある方ならすぐイメージできると思いますが、寝転んでおむつを替えるときに、母親が私の足をクロスさせて片手で持ち上げるんです。

その持ち方がね、痛いんですよ。

指圧みたいな圧がクロスした足にかかってくるのが原因です。

でも言葉も話せないから、

まとり
その持ち方痛いからやめてほしいな。この時間ってすごく退屈。

っていつも思ってました。

どうせ赤ちゃんだから、子供だから何もわかっていない

と思う大人のほうが、何もわかっていない

言葉にできなかったり、うまく表現できないのは確かです。

しかし、子供は心の中では大人以上に一生懸命考えています。

最後に私が伝えたかったこと

夜尿症はただ、ただ、悲しいトラウマとして私の中に残っています。

それは親に意味もなく、怒りをぶつけられたから。




今では母が嫌いとか憎いとかそういう事ではなく、ただ悲しい記憶が残っているんです。

私は自分の子供がおねしょをしても、絶対に怒りません。

同じ悲しい思いをしてほしくないからです。


あなたがもし、厳しくしつけている母のような人なら、子供に寄り添ってほしい。

あなたがもし、逃げ場所がなく夜尿症で悩んでいるなら、この記事を読んで共感してくれたり、悩み事をコメントに残してくれても構いません。


一人の人間として、親と子供が同じ目線に立って夜尿症を乗り越えることを強く願っています。



長文でしたが、最後までお読みいただきありがとうございまいた。

まとり
いかがでしたでしょうか。

夜尿症はほとんどの人が完治します。

経験者の私は、「焦らず」「怒らず」「叱らず」「比べず」「親子で一緒に」乗り越えるのが何より大切だと思います。

体が大きくなるにつれてきっと良くなります。

時間が解決してくれる問題もありますよ。

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