今日は節約するための、簡単な支出項目の把握方法をご紹介したいと思います。
と言うのも、「節約=食費」という発想の人が割と多く感じたからです。
私の友人も激安スーパーを探したり、おかずを1品減らすなどして節約を頑張っているようでした。
それを見て、紹介したほうが良いなと思ったので記事にします。
支出割合の計算もするので、家計簿を手元に置いて読んでもらえると、あなたの家計の分析にも使えると思います。
家計簿がない場合は、ひと月の支出をわかる範囲で良いので合算してみてください。
効率よく節約するための第1ステップとして、家計簿をつけることをおすすめしています。
家計簿についてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
それでは早速、2つの支出項目の分け方から解説しますね。
効率よく節約したい
家計簿を簡単に把握したい
家計を3つの大きなカテゴリーに分けてみる
聞いたことや、見たことがあるかもしれません。
家計を「固定費」、「変動費」、「貯蓄」に分けて把握することが重要です。
概算型家計簿を極めた形になると、この3つだけでも成り立つほど、基本的な分類方法です。
固定費とは、毎月必ず支払うお金
変動費とは、毎月支払う金額が変動するお金
貯蓄とは、将来お金を生み出すことに支払うお金
家計簿上では3つの費目を、より細分化していると思います。
細分化してある費目を、上記の3つのカテゴリー別に合算してみましょう。
細分支出項目ごとの合計額
3つの基本支出項目ごとの合計額
を書いておくと分析しやすくなります。
固定費と変動費の内訳について知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
現状把握を割合で比較してみる
あなたの手取りを25万円と仮定します。
次の報告を聞いたとき、あなたはどう感じますか?
♦『あなたの家計は今月2万円の黒字でした』
黒字ならいいじゃん。
2万円貯金できたならOK!
もうちょっと貯金できたかも。
どちらかと言えば、安心するような感情になりませんか?
ではもう一つの報告をします。
♦『あなたの家計は今月8%の黒字でした』
どう思いますか?
他の92%は使い切ったってこと?
貯金額少ないのかな。
安心というよりは、焦りのほうが強くなりませんか?
どちらも報告内容は同じです。
違うのは、報告の仕方だけ。
金額か、割合かの違いです。
家計簿を金額で見ると「多額・少額」または、「赤字・黒字」などの二択で判断しがちです
家計簿を割合で見ると「どこにお金をかけているか」が明確になります
二択だと、現状に満足してしまいます。
割合だと、パーセンテージを増やそうと節約する意欲が増します。
家計簿を割合で見るという事は、節約マインド作りにも役立ちますから、利用してみましょう。
割合の計算方法
自身の支出割合を計算してみましょう。
計算式は「(知りたい項目/収入)×100」
固定費、変動費、貯蓄の割合をそれぞれ計算してみてください。
どうでしょう。
まとり家の年間割合は「固定費:47%」「変動費:33%」「貯蓄:20%」でした。
家計の割合目安をネットで調べてみると、
赤字家計 ➡ 「固定費:60~65%」「変動費:40%~45%」「貯蓄:できない」
黒字家計 ➡ 「固定費:45%以下」「変動費:35%以下」「貯蓄:最低でも20%」
という結果でした。
あなたは赤字と黒字、どちらの家計でしたか?
人と比較すると、家計の現在地が見えてくると思いますよ。
どうあがいても固定費削減>変動費削減
さて、どの家計でも『割合の順序は同じ』ということに、気づいたでしょうか?
家計割合の順序:固定費>変動費>貯蓄
これが、固定費削減が最も効率が良いとされる理由の1つです。
分かりやすいように、固定費と変動費の節約を比較してみましょう。
例えば手取り25万円の場合、
赤字家計から黒字家計へ
節約率 | 月間節約額 | 年間節約額 | 5年間節約額 |
---|---|---|---|
固定費 15%カット | 22,500円 | 270,000円 | 1,350,000円 |
固定費 5%カット | 7,500円 | 90,000円 | 450,000円 |
変動費 5%カット | 5,000円 | 60,000円 | 300,000円 |
となります。
目指すは、赤字家計から黒字家計への転換です。
表でいうなら、固定費15%カットの行ですね。
ガッツリ節約すると、本当にこれくらいの金額になります。
同じ5%を節約したとしても、固定費のほうが年間3万円も多く節約可能。
そりゃ、分母が大きいですから当然といえば、当然のことです。
こうして金額や長期目線で比較すると、どうしても固定費削減に軍配が上がります。
節約は最初にガツっとやれば、後が楽です。
固定費の節約方法をより詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
1度の行動でガッツリ節約
固定費の節約を勧めるもう一つの理由は、
生活水準も維持したまま、1度節約できれば永久節約
ができるからです。
【固定費の代表的節約方法】
・電力・ガス会社の乗り換え
・保険の見直し、解約、保険会社変更
・格安SIM
・家賃の見直し など
このあたりの節約ができていれば、7~8割の節約は終わったようなものです。
それくらい家計改善に効果抜群の節約術です。
一番簡単なのは電力会社の乗り換えです。
利用率は右肩上がりで、2018年12月時点では切替率が20.5%に達しました。
ネットシミュレーションでわずか5分。
一番お得な電力会社と、プランがわかります。
そのまま手続きをするので、あっという間に電力会社乗り換えが完了します。
電力会社の乗り換えについてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
貧乏も嫌。
でも、我慢はもおぉーーーっと嫌!
って感じで、固定費削減に成功しました。
おまけ 固定費を制する者は、家計を制する
固定費削減をおすすめする3つの理由を、さらっと簡単にまとめます。
固定費は、家計の40%~60%を占める
・支出の大半を占めるからこそ、節約効果が群を抜いて高い
・1度の行動で永久的に節約される
・生活水準も維持できる
節約に関しては、ここを理解できているのが非常に重要です。
なぜならストレスフリーだから!
ストレスなく、節約するのは固定費でしか実現しません。
変動費を削ると我慢するからストレスが溜まりやすいんです。
自然と家庭内にピリピリムードが漂います。
電気をこまめに消すだの、水道を流しっぱなしにしないだの、言う方も言われる方もしんどいんじゃないですか。
「もったいない精神」は大切だとは思いますが、喧嘩の種になるような節約をするより、ストレスフリーの固定費削減を是非やってみてほしいと思います。
大事なことなので3回言わせてもらいました。