【固定費削減 格安スマホ】格安スマホはなぜ安い?を図解でわかりやすく解説

格安スマホにしたら料金は安くなるのか?

3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)を利用している方ならほとんどの人が携帯料金は安くなります。
私の格安スマホの場合、3.1GBで1,760円で使っています。

月額料金は基本料金、通信料、通話料、オプション料金、端末割賦金を全て合算したものです。
格安SIMの場合は通信料が3大キャリアに比べて非常に安く抑えられています。
大手キャリアの月額平均金額は 端末代がなければ月々7,000円程度。 端末代を入れると月々9,000円程度です。
一方、格安スマホは端末代がなければ月々2,500円程度。端末代を含むと4,500円程度です。

今回の解説では端末代金を除いた話をします。なぜなら、端末代は機種やキャリアによって料金が変わるので比較がしにくいのです。
わかりやすく解説するためにも大手キャリアと格安スマホが大きく異なる点である通信料に絞ってお話しようと思います。

なぜ格安スマホは安いのか?

まずは格安スマホとはなんぞや?というところから始めましょう。

格安スマホとは格安SIMとスマホのセットのことを格安スマホといいます。

格安SIMとは、MVNO(仮想移動体通信事業者)が提供するSIMカードのことです。

MVNOとは、docomo、au、softbankなどの大手キャリアの設備を借りて通信サービスを提供する会社の総称です。
例えばU-mobile、楽天モバイル、LINEモバイル、UQ-mobile、BIGLOBE SIMなどが該当します。
この企業が提供するSIMカードが格安SIMということになります。

大丈夫ですか?頭が混乱していませんか??
詳しい解説はこちらの記事でしていますのでよければどうぞ。

要約すると格安スマホが安いのではなく、格安SIMを利用するから安くなるということです。

格安SIMに詳しくなればいいってことね!

格安SIMが安い理由

先ほども説明したとおり、MVNOはdocomo、au、softbankなどの大手キャリアの設備を借りて通信サービスを提供しています。

3大キャリアと格安SIM(MVNO)のコスト表

3大キャリア格安SIM
回線維持費必要レンタル料のみ
宣伝方法テレビCMネット宣伝
契約方法店頭ネット
オプション標準のものがある必要なものだけつける

いかがでしょうか?
3大キャリアがいかに高コストで、格安SIMが低コストかが分かるかと思います。この差が料金に反映されています。
携帯の月額料金は基本料金、通信料、通話料、オプション料金、端末割賦金を全て合算したものです。
通信料が抑えられ、オプション料金も自分の必要なものだけつけるので5,6千円の差額がそこに生じます。
ひと月で5千円節約、年間6万円の節約できたらあなたの生活はどんな風に変化するでしょうか?

あなたの財布を直撃する格安SIM 4つのメリット

  • 料金が安い
  • 細かいプラン設定
  • 期限縛りがない
  • データ容量の繰越が可能
  • 料金が安い

    最大のメリットといってもいいでしょう。
    月5千円節約しようと思ったら時給1,000円で5時間。自分の人生の5時間を有意義に使える。実際は20%くらい税金で持っていかれるので5,000円稼ごうと思うと7,000円は稼がないと達成できません。
    ひと月7時間、年間84時間分のあなたの時間が自由になったらどんなことができるでしょうか?

  • 細かいプラン設定

    具体例をいくつか出してみましょう。

    ・○GBでいくらというデータ容量プラン
    ・通信速度を制限する代わりにデータ容量無制限プラン
    ・制限時間内なら通話料無料の通話特化プラン
    ・Wi-Fiや光回線なども一緒に契約するセットプラン

    これらはごくごく一部ですが企業によって本当に様々なプランが用意されています。
    あなたに合うプランが必ず見つかりますよ。

  • 期限縛りがない

    よくある「2年縛り」とか「1年縛り」といった期限による拘束がないところが多いです。
    私たち消費者からするといつ解約してもいいという心理的コストが低いので「とりあえず借りてみよう」という気持ちになりやすいです。
    ただし、プランによっては期限縛りがあるものもあるので確認しましょう。

  • データ容量の繰越が可能

    ほとんどの格安SIMがデータ容量プランを契約するので、使いきれなかったデータ容量を次月へ繰り越すことが可能です。
    例えば3GBプランを契約していて、今月は2GB消費した。残り1GBは次月繰越をして翌月は4GB使えるということになります。
    ただし、繰越はひと月分のみとなっているので2ヶ月前の未使用データ容量は消滅してしまいます。
料金が安くなるなんて最高じゃない!すぐ乗り換えるわよ!
いい面だけ見て物事を決めるのは安直だニャ~。
デメリットがあることも受け止めてどうするか考えるニャ。

忘れてはいけない格安SIM 9つのデメリット

  • 通信速度が遅くなる可能性がある
  • サポートが不十分
  • キャリアメールが使えない
  • キャリアサービスが使えない
  • LINEのID検索が使えない
  • iPhoneなど一部機種でテザリングが使えない
  • 初期の設定を自分でする手間がかかる
  • 数日電話を使えない期間がある
  • 通信速度が遅くなる可能性がある

    格安SIMを利用するに当たってこの問題が一番大きく感じるのではないでしょうか?
    どんなときに通信速度が遅くなるのかというと、みんながよく使う時間帯です。例えば平日だと帰宅時間から就寝時間までの夜間、休日前の帰宅時間から深夜、休日のお昼や夜間などです。
    たくさんの人が回線を使えば使うほど格安SIMユーザーの通信速度は遅くなる可能性が高くなります。
    なぜそうなるのか?水道管を回線に例えて図解で説明しましょう。

水道管の本官には一定量の水が流れています。皆が水を使わない日や時間は十分な水が蛇口からでています。
夜になってどの家庭もお風呂、夕食作りなどを一気に始めると水が足りなくなってきます。
一番多くもらえるのは豪邸に住んでいる人。あとは一般家庭の水道管の太さによって出にくかったり、足らなかったりします。

格安SIMの通信速度が遅くなる現象も全く同じことが言えます。
水道管本管はドコモ、au、ソフトバンクのキャリア回線のことです。そして豪邸に住んでいるのは3大キャリアユーザー。一般家庭は格安SIMユーザーというわけです。

3大キャリアユーザーはもちろん優先的に回線を使うことができるので通信速度がストレスになることはほとんどありません。
格安SIMユーザーは契約した水道管の太さによって水量が変わってきます。もちろん細ければ出が悪いが料金は安い、太ければある程度水に困ることはないが少し高めの値段設定です。とはいえ、数百円程度の差額程度です。

このように格安SIMの中にも通信速度に特化したMVNOがあります。
料金も抑えたいし、ストレスも限りなく少なく格安SIMを使いたいという人は通信速度特化の格安SIM会社を選ぶほうがいいでしょう。
最近で通信速度が速いのはワイモバイル、 BIGLOBEモバイル あたりかなと思います。
ネットでも通信速度計測比較をしているブログなどもあるので参考にしてみてはいかがでしょうか。

大体夜は自宅にいるし、Wi-Fiがあるから通信速度なんて関係なかったわ!
外で動画やアプリをやる人なんかは3GBなんてひと月もたないよニャ~?
スマホの使い方によっては格安SIMが割高になる人もいるからよく考えてみるのニャ。
  • サポートが不十分

    保証は大きく2つに分けられます。Apple保証か、キャリア保証です。
    ドコモ、au、ソフトバンクを利用するなら各キャリアの保証が受けられます。
    格安SIMの場合は、各会社の保証をオプションでつけるか、端末にAppleの保証をつける。このどちらかになります。

    格安SIM各社の持ち込み端末保証はほぼ同じ内容です。下の表にまとめました。
    持ち込み端末とは端末は自分の使っているスマホなどを利用し、格安SIMだけ新たに契約することです。
    もちろん端末と格安SIMのセットでも購入はできますが端末代分安く済むのでよく使われる乗換え方法でもあります。

    修理費用上限額は50,000円です。 この金額を上回った分だけ実費になるので注意が必要ですね。
    例えば、1回目の修理で60,000円かかった場合、修理代4,000円+超過分10,000円で合計14,000円が請求されます。

格安SIM 持ち込み端末保証の相場

格安SIM持ち込み端末保証
画面割れ 4,000円~8,000円
破損 4,000円~8,000円
全損 4,000円~8,000円
バッテリー交換 4,000円~8,000円
水没 4,000円~8,000円
紛失・盗難 対象外
修理回数 1年に2回
保証期間 3年間
費用 月額500円

Apple、3代キャリアの保証内容

AppledocomoauSoftbank
名称AppleCare+盗難・紛失プラン ケータイ補償サービス AppleCare+ & au端末サポート あんしん保証パック with AppleCare Services
画面割れ3,400円7,500円~11,000円 3,400円 3,400円
破損11,800円7,500円~11,000円 11,800円 11,800円
全損11,800円7,500円~11,000円 11,800円 11,800円
バッテリー交換ピックアップ&デリバリー修理サービスを選択した場合無償交換上限5,000円

11,800円 無償
自然消耗の場合に限り
水没11,800円7,500円~11,000円 11,800円 11,800円
紛失・盗難11,800円
7,500円~11,000円 11,800円 11,800円
修理回数2回まで免責額で保証1年に2回4年で4回1年に2回
保証期間2年間無期限4年間無期限
費用 16,800円~24,800円
Apple Care+の場合
▲2,000円
330円~1,000円
※初回最大31日間無料
月額707円~1,190円 月額890円~1,190円

一方、こちらはAppleと大手キャリアの保証内容一覧表になります。大きく違うのは紛失・盗難の保証があるかないかではないでしょうか?

2年間の費用総額まとめ

格安SIM12,000円
Apple最大24,800円
ドコモ最大24,000円
au最大28,560円
ソフトバンク最大28,560円

費用で見るとau、ソフトバンクが高いようです。
月額は機種によって変動します。機種が新しければ新しいほど高くなっています。
あと格安SIMの場合は店舗がそこかしこにあるわけではないのでお店に気軽に相談に行くということが難しいというデメリットもありますね。

  • キャリアメールが使えない

    「~@docomo.ne.jp」「~@ezweb.ne.jp」「~@softbank.ne.jp」これがキャリアメールです。
    格安SIMに乗り換えるとこのアドレスは使用できなくなります。

    メールができないと乗り換えの手続きなどで結構大変な思いをするので早めにGmailやyahooなどのフリーメールを作っておくことをおすすめします。
    他のメールアドレスが使えるので特にこのデメリットはそんなに私生活に支障は出にくい人も多いのではないでしょうか。


  • キャリアサービスが使えない

    大手キャリアのマイページやメールマガジン、dポイント、ネットサービスの代金をスマホ代とまとめて決済するサービスなどが使えなくなります。

    月に4,5千円払ってでも自分の生活に無くてはならないサービスなら解約しない方向でいいと思います。
    そうじゃないならポイントは使い切り、クレジットカードを使えば問題はありません。


  • LINEのID検索が使えない

    格安SIMでは友達追加をするときにLINEのID検索ができません。ふるふるやQRコードは今までどおり使えます。
    LINEモバイルのみLINEのID検索も行うことができます。


  • iPhoneなど一部機種でテザリングが使えない

    テザリングとは、スマホ(モバイルデータ通信ができる端末)を利用して、PC、タブレット、ゲーム機などをインターネットに接続することです。
    大手キャリアのスマホならほぼデザリング可能ですが、格安SIMは回線と利用する端末によってテザリングが利用できません。

    私はドコモ回線の格安SIM、SIMフリーiPhoneなら使えています。
    ソフトバンク回線の格安SIM、 SIMフリー端末でも使えるようです。
    動作確認済みテザリング端末一覧で調べると確認できます。

    尚、テザリングを全く使わない人にとっては「へー、そうなんだー」と他人事のように済む話なので特に気にする必要はありません。


  • 初期の設定を自分でする手間がかかる

    格安SIMが届いてからAPN設定という初期設定を自らせねばなりません・・・・・・。

    「はぁ~~!!無理ゲーーー!」と思ったあなた。

    なんと!とても分かりやすい説明書が必ずついてきます!!安心していいんです。
    THE!雑!!な私でさえ数分で設定が完了しました。
    ネットでは2分程度でできるとありますが、私は5分ほどかかりました。それでもたった5分です。とても簡単なので恐れることはありません。


  • 数日電話を使えない期間がある

    大手キャリアから格安SIMへ乗り換えるとき、MNP転入の申し込みをしてから数日間、電話が一切使えません。
    MNPとはナンバーポータビリティの略。
    要は使っていた電話番号をそのまま他のキャリアや格安SIMで使うという電話番号お引越し作業のことです。

    番号を変えたくない人はMNP手続きが必要となります。手順はこうです。

    ①今のキャリアに連絡して「MNP予約番号」を取得
    ②新しいキャリアにMNP予約番号を伝えて申し込み
    ③電話番号お引越し完了

    いつ電話が使えなくなるかというと、転居と申し込みをした瞬間です。そこから新しいSIMカードが届くまではあなたのスマホは電話が使えません。大体2~3日かかります。
    これが嫌という人は即日MNPが可能な格安SIMを選びましょう。名前の通りその日のうちにMNPの切り替えが可能です。
    詳しく言うと即日MNPに申し込み後、期限内であれば好きなタイミングで即座にMNPの切り替えができるというものです。
    結構たくさんの格安SIMの会社があるので選択肢も広いですよ。
デメリットありすぎー。難しい言葉多すぎ~~。目が回る~~~。
数で圧倒されニャいこと。
デメリットはデメリットだけど、私生活の中で本当にデメリットか?って考えるのニャ。
もう古い端末使っているなら何かあれば買い換えればいい。保証なんていらないっていう考え方もできるんじゃないかニャ~?