通信速度は何で決まるのか?
回線帯域の太さと通信設備によって通信速度は決まります。これらは各MVNOごとに違います。
帯域が太ければ太いほどユーザー数、アクセス数が増加しても通信速度は低下しにくいし、通信設備が高品質であればあるほどデータ処理速度が速まります。
身近なもので例えると道路と同じです。
道路が広ければ多くの車両が走っても速度を落とすことなく走行可能。
道路の舗装がきれいなほど速度が出せます。
つまり契約先のMVNOがどれくらいの回線帯域の確保をして、通信設備にコストをかけているかを知ることができれば通信速度を心配する必要がなくなります。
もちろんこの2つにお金をかければかけるほどコストは高くなり、料金が格安ではなくなる恐れがあります。
MVNEとは?
格安SIM会社が違うだけで通信速度がなぜ変わるのかを説明をするのに新しく出てくる単語があります。それこそ「MVNE」。
よく似た言葉のMVNOは以前に解説していますので「MVNOってなに?」という方はこちらの記事からご覧下さい。
MVNEとは「Mobile Virtual Network Enabler」のっ略で「仮想移動体サービス提供者」のことを差します。
この業者の仕事を一言で説明すると「卸業者」です。格安SIMのノウハウを提供している会社で、彼らは大手キャリアとMVNOの中間業務をしています。
と思ったあなた。いい質問ですね!
実はMVNOには2種類あります。専門用語で「一次MVNO」と「二次MVNO」と呼ばれています。
二次MVNOはMVNEから回線を借りて格安SIMをユーザーに提供しています。
一次と二次は一体何が違うのでしょうか?
一次MVNOと二次MVNOの違いとは
「どこから回線を借りているか」で分かれます。
一次MVNOは3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)から直接回線を借りています。
二次MVNOはMVNEや他のMVNOから回線を借りています。
大手キャリアから回線を借りるには通信技術やコストがかかります。しかも小口レンタルはないので新規参入してきたMVNOにとっては高嶺の花です。
そんな新規参入企業にとって、通信ノウハウを提供してくれるMVNEはありがたい存在なのです。
料金でいうと、二次MVNOのほうが安い傾向にあります。コストが安いですからね。
例えば動画視聴なら大体5~20Mbps、4Kみたいな高画質動画なら25Mbpsが目安とされているニャ。
通信速度、料金設定の需要と供給が合うところにするのがいいのニャ。
料金も速度も。二兎追うものは一兎も得ずニャ。
どっちが通信速度がはやいのか
一般的には一次MVNOのほうが通信品質がよく、安定しているといわれています。
しかし、通信品質の良いMVNEから回線を借りている二次MVNOなら一次MVNOより早く安定していることもあります。
だったらMVNEさえ見極めれば低価格でネットもサクサク使えちゃうってワケね。
がしかし、格安SIMのデータ通信品質=MVNEの通信品質とは限りません。
なぜなら自社の利用者がどのようなタイミングで通信をするのかを想定しながら、どれだけの帯域を借りるのかを決定しています。
この仕入れ量が余るほど借りれば費用がかかるだけだし、少なすぎるとユーザーが不満を持つようになり離れていってしまいます。良い塩梅を続けることがMVNOビジネスのキーポイントともいえるでしょう。
つまり、通信速度の見極め方は「MVNEの通信品質」「二次MVNOが帯域をどれくらい借りているか」によります。
という人は口コミや通信速度分析ブログなどを参考にしましょう。
通信速度を一覧化していたり、使ってみた場所や感想も細かく書いてあったりするので読んで損することはありません。同じような地域の口コミがあればイメージもしやすいですね。
ちなみに2019年の人気格安SIMトップ3は1位楽天モバイル、2位mineo、3位UQ mobileです。
解約金が発生しないのであればたくさんの人が使っているMVNOを利用してみるというのもいいのではないでしょうか?
解約金がなければ、ある程度使って勝手がわかったら違うMVNOに乗り換えるのもありです。自由な格安スマホライフを満喫したいですね。