【出産レポ後編】まさかの緊急帝王切開!? 陣痛から出産までの流れ

こんにちは、まとりです。

こちらの記事は、これから出産を控えている方や、そのご家族(主にご主人)向けの記事になります。



前編から続き、「緊急帝王切開」で産んだ私の体験談の後編になります。

あくまで帝王切開の一例として、参考程度になればいいなと思います。



前編を読んでないよ、おしるしから病院に行くまでの話を知りたいよって方は、こちらを先にお読みください。

こんな人におすすめの記事

これから出産を控えている方や家族

出産ってどんな感じ?

朝8時過ぎ。陣痛開始から約7時間経過。

お腹が張りすぎて、今すぐ力みたい!

でも力むと子供の命に係わる異常事態になる可能性もあるから、なんとか我慢している状況です。


油汗のような汗も出てきます。




そんな傍ら気を紛らわせるため、はるか昔に職場の先輩に「出産ってどんな感じですか?」という質問したことを思い出していました。

先輩
えっとね、鼻からスイカ出す感じ?

でっかいウ〇チを、出したくても出せないっていう矛盾の状況になるよ。
まとり
鼻からスイカは無理じゃないですかw

なーんて、当時は笑い話でしたが、今はこう思います。

先輩のおっしゃる通りです~!

あの言葉に嘘偽りはなかった。

これは「鼻からスイカ」、「最大級のウ〇チを我慢している状況」だわっ。



そこへ『先生が出勤してきた』という朗報が飛び込んできます。



早くしてくれ、どうせ帝王切開なんじゃろ?

ブログで事前知識入れてあるから、覚悟はある。

もうお腹を切ってくだされ、先生よ。



先生登場 ➡ 帝王切開と判断 ➡ 麻酔で楽になれる!!



その時の私はそう思っていました。

これまでのまとめ

出産は「鼻からスイカを出す」ようなものだった

内診グリグリで絶叫 そして、この世の母親を尊敬した

内診。

それは陣痛の最中に一番してほしくない診察です。




仰向けになるため、内臓が圧迫されて苦しい。

内診で指を入れられるのが痛い。



先生が来てから1回目の内診。

先生
ちょっと、痛いけど、ごめんねぇ。
まとりの心
フッ、これ以上の痛みなんてあるわけ・・・・

グリグリグリグリ!!

まとり
うぎゃあぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!

あまりの痛さに多分、ギャーって声出てたかも。

先生
うーん、まだ頭が降りてきてないねぇ。

ちょっと垂直に座ったりして様子見ようか。

ぬぅわに!?

「様子見」と言った?

まだこの苦しみから逃れられないのか。



今の状況で「垂直に座る」のがどれだけ辛いことかっ。

この時はすでに弱気になっていて、看護師さんに無理やり垂直に座らせられました。

楽になれるというゴールが一気に遠のいたのと、内診の痛みで再起不能。

もう早く力みたくて、力みたくて。それをこらえるだけで手一杯です。





それから数十分。2回目の内診拷問。

先生
内診するよ。
ちょっと我慢してね。
まとり
痛い!!やめてーー!!

痛い、もうヤダ!!痛いってば!!

やめてよぉぉぉ!!!!

人間って切羽詰まると、先生にため口や堂々と診察を拒否するもんですね。

泣きながら絶叫しましたよ。

朝の9時前の産婦人科病棟に、私の阿鼻叫喚が響き渡ったことでしょう。

先生をいくら拒否しようが、内診をやめてはくれません。




こんな激痛をこの世の全ての母親が味わっているのか。

母は偉大だ。

この世の全ての母を心から尊敬する。

頭の中でなぜかエヴァの最終回のシーン(おめでとう)が回想されていました。





内診グリグリが終わると、力みたくて、力みたくて、仕方がなくなりました。

呼吸すらも唸り声と化しています。



このころ旦那は、私の枕元で小さく固まっていました。

私も旦那どころではないので、その記憶しかありません。





内診がおわると、

先生
まとりさん。

子宮口も広がってないし、赤ちゃんも下まで降りてきてない。

これ以上待ってるのも危険だから、緊急帝王切開になるけどいい?
まとり
い”い”でず!

ほら見たことか!

やっぱり帝王切開なんじゃないか!!!


もっと早くその判断してほしかったのぉぉ。


という感情と裏腹に、「やっとなんだ」という安堵もありました。


こうして一気に看護師さんたちが、あわただしく動き回ります。

ここまでのまとめ

内診グリグリは絶叫ものの激痛

先生が来たからと言って、すぐにどうこうならない

赤ちゃんが骨盤まで降りてきていない&子宮口が開かず、緊急帝王切開へ


旦那は何をしていいのかわからず、固まる

緊急帝王切開の準備が長く感じる

緊急帝王切開!じゃ、切りまーす!


なーんて、そんなスムーズにはいきません。



なぜなら、手術の準備、説明、検査、同意書などの下準備をしなければならないからです。

帝王切開の説明を先生がしているけど、話半分でしか聞けれない私。

同意書に署名してと言われても、内容なんて読む余裕なんてなし!

署名もひらがなで殴り書き。


検査の内診で再度絶叫。

点滴を打たれ、旦那も帝王切開の説明と同意書確認、署名をします。


旦那は別室へ連れていかれ、そこで私の状況や手術内容や同意書に署名などをします。




この間15分程度の事なんですが、限界をとうに超えている私は「いつになったら手術室へ行くんだ」と内心イライラしていました。

帝王切開での立ち会い分娩は不可能

帝王切開は手術になります。

だから立ち会い分娩はできません。


「あぁ、夫婦で立ち会い分娩の講習受けたのになぁ~。」


とは思いますが、結果仕方ないですよね。

ここまでのまとめ

緊急帝王切開になってもすぐ手術になるわけではない

出産で一番嫌だった事は、合計3回にもわたる内診グリグリ

帝王切開での立ち会い分娩はできない

帝王切開の麻酔ってどうするの?

車いすで手術室の前までやってきました。

歩いて部屋に入り、手術台に乗ってくださいと言われましたが、

この手術台が高くって、登りにくいったらありゃしない。

足踏み台がありましたが、それでもよじ登る感じです。


一瞬躊躇しちゃいましたが、登ったらこれで最後だと渾身の力を振り絞ってよじ登る。

先生
じゃ、こっちを背中で。

顎と膝を近づける感じで、背中を丸めてください。

の脊髄に麻酔を打って、下半身麻酔でいきますから。
まとり
おうおう、マジか。

結構苦しい体勢よな。

陣痛のほうが痛すぎて、麻酔は無痛でした。

麻酔を打って数分も立たないうちに、陣痛の痛みが嘘のようになくなります。


さっきまで絶叫していたのがまるで嘘のよう。

点滴を打たれたりしている最中でも先生と和気あいあいと会話をしていました。

ここまでのまとめ

脊椎麻酔で下半身だけ麻酔をかけた

麻酔を打って数分ですぐに痛みを感じなくなる

帝王切開の手術中は何してる?

自分の視界には、局部が見えないように青いシートが広がっています。

私の頭側には麻酔担当の先生かな?

とりあえず一人ついてくれています。


執刀医は2人で、他にも数名の人がいました。


痛みが無くなった私は超気楽。

頭の方にいる先生と、

「麻酔の副作用ってありますか?」
「この後ってどんな流れ何ですか?」

なんて質問や日常会話をしていました。




執刀医
なんじゃこりゃぁ~!??
まとり
へ?

その時「何がですか?」って聞く間もなく、「おぎゃー!」と我が子の誕生。




ちなみに性別は出産のときのお楽しみとして、聞かないでいました。





感動の初対面と思いきや、顔がモロ旦那!!瓜二つ!私の遺伝子どこ行った??

『頼むから男の子であれっ!!!』

瞬時に願いました。

看護師
おめでとうございます!元気な男の子ですよ!

「男の子」

その言葉を聞いて、大きく安堵したことを覚えています。



出産時間は9:20。

本陣痛から出産まで、約9時間かかりました。



すぐにカンガルーケアをさせてもらえましたが、すぐに看護師さんが別室へ連れて行きました。

私は術後の処置をします。




麻酔担当の先生が、

麻酔先生
これから術後処置にはいるので、マスクで麻酔しますね。

医療ドラマとかでよく見かけるマスクに興奮して、

まとり
そんなすぐに寝ちゃいますか?

と、なぜか質問。

麻酔先生
秒で落ちると思いますよ(笑)

じゃ、付けますね。

マスク装着。

まとり
できるかg…zzzz。

できる限り起きててやろうとか思ったのですが、即落ち。



出産が終わった後の感想は、

やっと終わった。

「感動した」とか嬉し泣きとか一切なく、精魂尽き果て抜け殻状態です。






子供を取り上げるときの「なんじゃこりゃぁ~!??」の真相は未だわかりませんが、想像するに息子がビックサイズだったからじゃないかなと思います。



出生体重:4,006g


あまりの大きさに執刀医の先生も驚いたんじゃないかなw



エコーの時は3,500~3,800gって予想だったんですが、産んでみないと分からないものです。

ここまでのまとめ

開腹中でも麻酔のおかげで会話もできる

カンガルーケアも少しの間だけできる

出産の感想は「やっと終わった」

息子が予想以上の大きさで出頭医に驚かれる

まとり
いかがでしたでしょうか。

「先生の出勤待ち」という予想外なこともありましたが、無事出産ができました。

個人的には陣痛は長時間の拷問です。

「陣痛の痛みは忘れる」とか「痛みより子供がかわいいから」とかで2人目を作る人は本当尊敬します。

最後までお読みいただきありがとうございました。

術後は長くなりそうなのでおまけとして別記事で書こうと思います。