
今回は、e-Taxによる申告方法の事前準備段階の一つ。
税務署での届出の提出を確認する作業の解説です。
インターネットでID・パスワード方式を使っての確定申告をするのに「利用識別者番号」は必ず必要なものです。
自宅からでも利用識別者番号の届出提出は可能です。
その方法を詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
税務署で利用者識別番号の手続き内容を知りたい
では、税務署に持っていく持ち物から紹介しましょう。
用意するもの

以下の2点は必須持ち物ですので、忘れずに用意しましょう。
運転免許証(身分証明できるもの)
利用識別者番号(自身で作成した場合のみ)
顔写真付きのものを提出する必要があります。
例えば、
- 個人番号カード
- 運転免許証
- 写真付き住民基本台帳カード
- 旅券(パスポート)
- 海技免状
- 小型船舶操縦免許証
- 電気工事士免状
- 宅地建物取引主任者証
- 教習資格認定証
- 船員手帳
- 戦傷病者手帳
- 身体障害者手帳
- 療育手帳
- 在留カード又は特別永住者証明書
- 国又は地方公共団体の機関が発行した身分・資格証明書(顔写真付き)※1
などです。
顔写真付き身分証明証がない場合は、健康保険証と下記の中から1点が必要です。
- 年金手帳
- 住民票
- 住民基本台帳カード
- マイナンバー通知証
- パスポート(有効期限切れの場合)
- 社員証
- 学生証
利用者識別者番号を自宅で取得した場合のみ、メモ書きして持っていきましょう。
取得していない人はわざわざ作る必要はありません。税務署で自動作成してくれます。

税務署でやること

私が実際に行ってきたので、その順序どおりに解説していきます。
作業時間は5分~10分程度です。
①税務署に行く
所轄の税務署でなくても構いません。
出先次いでに税務署に、ふらっと寄っていっても手続きは可能です。
私は、所轄の税務署に行ってきました。
最寄りの税務署が分からない方は「国税庁:税務署の所在地などを知りたい方」から検索可能してください。
税務署に電話で問い合わせたら、利用者識別者番号の届出受付は年中受け付けています。
税務署が開庁しているのなら窓口で対応してもらえるので、確定申告以外のシーズンでも大丈夫。
※税務署の閉庁日は土日祝日及び年末年始(12月29日~1月3日)です。
②受付で目的を伝える
税務署に入ってすぐの受付、または税務署職員に「e-TaxのID・パスワードを作成したい」旨を伝え、担当窓口を教えてもらいましょう。
私は事前に電話で聞いていたため、そのまま「総合窓口」へ行きました。
窓口には「ID・パスワード方式申込」と、大きく書かれていてわかりやすかったです。
③受付で用紙をもらって記入
受付からもらった用紙に個人情報を記入していきます。
氏名、フリガナ、生年月日の簡単な個人情報です。
用紙の一番下に「利用者識別番号取得済みの方はこちらにご記入ください」という欄があります。
自宅で取得した方は、ここに取得した利用者識別番号を記入しておきましょう。
私も自宅で取得済みなので、記入しました。
④職員に見守られながらのパソコン入力
窓口脇にある1台のノートパソコン。
そこで入力しました。
名前とフリガナと生年月日だけ入力しました。
あとは「入力不要です」と税務職員にいわれ、バトンタッチ。
税務職員は私が記入した申込用紙を見ながら、利用識別者番号を入力して、提出完了手続きを進めます。
また私のターンになり、暗証番号を入力して作業終了です。
⑤書類を受け取り終了
最後に税務職員から、利用者識別番号と暗証番号が印字された「重要書類」を受け取りました。
この重要書類は翌年のネット申告でも使うので大切に自宅保管しておきましょう。
もしも紛失したり、忘れたりした場合は最悪、再発行・再提出をするかもしれません。
そうなると、来年も同じ作業をする羽目になり、過去の確定申告内容も閲覧できなくなります。
自分が楽するためにも、重要書類は大切に保管すること。

手続き完了の確認方法

税務署で届出の提出をしてから1時間後に帰宅。
そして自宅のパソコンにて利用できるか確認しました。

e-Taxのメッセージボックスを見てみると「電子申告・納税等開始(変更等)届出(ID・パスワード方式利用届出)」という件名でメッセージが来ていました。

以前は「ID・パスワード方式の届出書の提出が確認できなかったため、ID・パスワード方式によるe-Taxを利用することができません。」というエラー表示でした。
それがご覧の通り、申告書を作成できるようになってるではありませんか。
これにて、自宅からの確定申告の事前準備が無事完了となります。

この措置は3年を目途にしているので、いつ無くなるかが心配です。