【税金 確定申告】e-Taxで新たに利用識別者番号を取得してしまった時の対処法

自宅で確定申告ができる電子申告(e-Tax)。
最近では添付書類も少なくなり、とても手軽になりました。

私も今年はID・パスワード方式でネット申告をしました。
初めてだったので苦戦しつつも、何とか還付金を受け取ることができました。



が、実は1つトラブルが起きました。

それが、「利用識別者番号を再取得してしまった」事件です。

なんとかなりましたが、検索してもわかりにくいし、不慣れもあって精神的に非常に疲れました。



今回は利用識別者番号を再取得してしまったときの対処方法をご紹介します。
同じような境遇で悩んでいる人のお役に立てれば幸いです。

こんな人におすすめの記事

利用者識別番号が廃止エラーになる
利用者識別番号を手違いで再取得してしまった

それでは、実際の経緯から説明します。

原因:利用識別者番号を再取得してしまった

今年こそは電子申告で済ませるぞ!と意気込んでチャレンジしてすぐ、

利用識別者番号を既に持っていたにもかかわらず、再取得の届出を提出してしまった。

何という無駄な行為でしょうか。

何となく、ここかな?なんて進んでいったのが仇になりました。

e-Taxのトップページに進んだ私はまず、どこからネット申告するのかわからず「e-Taxをご利用になる場合の流れ」を順に進んでいきました。
そして問題の「4利用者識別番号の取得」をクリック。
そのまま進んで、無事(?)新しい利用識別者番号を作成してしまったのです。

注意!!

利用者識別番号を既に取得している(1度税務署にて確定申告をしている、もしくは利用者識別番号の届け出を済ませている)人は、

利用識別者番号を新たに取得する必要はありません。

むしろ、してはいけません。


取得済みの方は、ネット申告は黄色ボタン「確定申告書等作成コーナー」から進みましょう。

再取得したことに気が付く

利用識別者番号を取得した後に「二重取得してしまった」のに気が付きました。

この時点で、確定申告はまだ終わっていません。
確定申告書作成コーナーに辿り着き、やっと申告作業開始。

ここで問題になってくるのは、どちらの利用識別者番号を使うのか?

両方の利用者識別番号を試しに使ってみたんですが、

元々持っていた古い利用者識別番号しか使えませんでした。
そのまま古い番号を使って、電子申告を済ませました。

何とかなった、良かった。

と、自分に都合よく解釈してその日を終えます。

そう、異変に気付くのは数日後の事でした。

電子申告内容を再確認できない

ネット申告から10日ほど経過したとき、国税庁からメールより【還付金の処理状況に関するお知らせ】というメールが届きました。

申告した古い利用識別者番号でログインしようと試みるも、「廃止されているため」との理由で、ログインができません。

ならばと、新しい利用識別者番号でログイン。
閲覧できてほっと一息。

でもここで不審な点に気が付きます。

古い番号で申告したはずなのに、なぜ新しい番号でしか閲覧できないんだ?
古い番号が廃止されているとしたら、新しい番号に自動で全て内容が引き継がれているのか?

謎が深まるばかりの中、たまたま申告し忘れがあったことに気が付きました。


申告訂正の方法を検索してみると、既に申告済で訂正内容がある場合は、また新しく申告書を作成したらいいと分かりました。


早速、e-Taxの申告書作成ページへ。
古い番号で申告していたので、古い番号で新規作成してみることにしました。

すると、「利用識別者番号は廃止されています」の文字が。
この番号では新規申告書作成は無理でした。


新しい番号でもトライしてみました。
こちらでは、「ID・パスワード方式の届出書の提出が確認できなかったため利用不可」とのエラー内容で新規申告書作成はできない状態。


つまり、新古ともに新規申告書が作成できない行き詰った状態です。


分かりやすいように下の表で一覧にしてみました。
唯一できることと言えば、新しい利用識別者番号によるメッセージ確認のみ。

利用識別者番号申告メッセージ確認ログイン新規申告書作成
古い番号こちらで実行×
該当する利用者識別番号がありません。この利用者識別番号は廃止されているため、所轄の税務署に確認してください。
×
検索した利用者識別番号は廃止されています。詳細については、所轄の税務署にご確認ください。
新しい番号未使用×
ID・パスワード方式の届出書の提出が確認できなかったため、ID・パスワード方式によるe-Taxを利用することができません。

どちらにせよ所轄の税務署に問い合わせる他方法がないようなので、電話をかけることにしました。

所轄の税務署でどうしたらいいかを聞いてみた

総合窓口にざっくり内容を伝え、担当窓口へ。
確定申告時期にもかかわらず、電話は待たされることなく対応してもらえてホッとしました。

電話対応してくれたのは、物腰柔らかい声をした男性(仮名:杉野さん)でした。

杉野さんに新古の利用識別者番号と、電子申告の受付番号を伝えました。
受付番号があることで、話がスムーズに進みました。

受付番号の記載場所は、ネット申告のデータ送信後に「送信結果の内容」というページです。
受付番号が無くても対応してもらえるとは思いますが、時間が多少かかるかもしれません。

記録を保管する大切さを痛感できました。


杉野さんには4つの質問をしたので、Q&A方式でまとめました。

ネット申告した分は手続きはできているのか?
今回の場合、データ自体は無事届いて有効でした。
このまま処理できるのでそこは安心してください。
届出書の確認とは何のこと?
本人確認が必要になります。本人確認ができるものを持参の上、1度税務署にお越しください。
再申告したい場合はどうしたらいい?
届出書の確認をしたのち、インターネットから再申告してください。
今回の新たに利用者識別番号を取得することによる不具合はあるか?
利用者識別番号が現状使えないというだけでその他の不具合はありません。

そして杉野さんはこうも教えてくれました。

杉野
確認はしてみたんですが、古い利用識別者番号を復活させるという事が現状不可能です。
新しい利用識別者番号の本人確認を済ませ、今後は新しい利用識別者番号を利用していただくことになります。

あの時、気づいて新しい利用者識別番号を取得さえしなければ……っ!!

ただ朗報としては、確定申告とは窓口が別なので届出書の確認作業は5分、10分で終わるらしいです。
長蛇の列に並ばなくてもいいのは、気が楽ですね。


電話は15分程度でした。
質問の答えも丁寧に教えてもらえたおかげで、焦る気持ちはなくなりました。


というわけで日を改めて税務署に行き、それから再申告しようかなと思います。


【追記】数日後に税務署に行ってきましたので記事にしました。

届出書の確認をより詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

いかがでしたでしょうか。

「まぁいいか」で推し進めるやる方って、やっぱり上手くいかないもんです。