世の中には数多くの家計簿があって、どれにしようか悩みますよね。
選んでいる時間は楽しいものです。
今日はその参考として、家計簿術3種類のメリット・デメリットをご紹介します。
メリットばかりに目が行きがちですが、実際に使ってみて合わなかったということがないように、デメリットにも目を向けてみてください。
家計簿初心者
何を使えばいいのかわからない
それぞれのメリット・デメリットを知りたい
では3種類の特徴を、簡単に解説するところから始めましょう。
3種類の特徴
家計簿は大まかに分けて3種類に分類できます。
それぞれの特徴も一覧表でまとめました。
【手書き】 大学ノート、市販ノート家計簿、統計ノートなど
【パソコン】 Excel、家計簿ソフトなど
【アプリ】 無料から有料まで様々
家計簿種類別 特徴一覧
種類 | 手軽さ | 分析力 | 初期費用 | 専門知識 |
---|---|---|---|---|
手書き | ◎ | △ | 安 | 不要 |
パソコン | △ | ◎ | 高 | 必要 |
アプリ | ◎ | 〇 | 無料~高 | 必要 |
各種、詳しく見ていきましょう。
安心の手書き
今も昔も愛される手書き家計簿。
大学ノートやルーズリーフ、統計ノートや市販家計簿ノートなどが利用されます。
専門知識は必要なく、誰でも簡単に始めれるので敷居は低いですよね。
文房具や家計簿を購入しても、初期費用はゼロ円~3千円程度。
3種類の中でも、手書きは初期費用が最も安いと思います。
一番の魅力は、データが消失したり、破損する心配がないこと。
エクセルだと、サポート期間があります。
期限切れでも使うことはできますが、遅かれ早かれウィルスに侵されることになるので、最新バージョンへの移行を余儀なくされます。
アプリはサービスが終了すると、データもなくなります。
その点手書きは故意的に傷つけない限り、ずっと残り続けます。
煩わしいデータ移行も不要です。
カスタマイズも自分好みに自在に作れます。
紙に書くだけなので、色分けやレイアウトを思いのまま、自由に変更できます。
手書きは記憶に残りやすいです。
どこで何を買ったのかが把握しやすく、お得なお店に意識を向けることができます。
【必要な物】 ノート・筆記用具・電卓 など
【メリット】
・ノートを開いて書くだけという手軽さ
・誰でも簡単に始められる
・手書きにすることで記憶に残りやすい
・かわいいノートや文房具でテンションが上がる
・需要があるので市販品の取り扱い種類も豊富
・初期費用額は高くても2~3千円程度
【デメリット】
・字が汚いとテンションが下がる
・グラフ化などの分析力が乏しい
デメリットは、分析力が乏しいことです。
割合計算なら手間はかかりますが、電卓をたたけば計算できます。
それを円グラフや棒グラフなどのように、目で見える形にしようとなると非常に困難です。
家計改善をしたい場合、分析力のあるパソコンやアプリの力を借りて、手書きの欠点を補うといいと思います。
統計ノートとExcelの併用家計簿術をより詳しく知りたい場合、こちらの記事を参考にしてください。
余ってるノートでも始められるので、ハードルはかなり低い。
分析特化のパソコン
有名なのはエクセル家計管理ですよね。
他にも家計簿ソフトや、インターネット公開されている家計簿をダウンロードして利用するなどの方法があります。
一般的なパソコン知識が必須となります。
長所は自動計算と、分析能力が簡単にできる2点です。
エクセルでは計算式を設定しておけば、数字を入れるだけで自動計算してくれます。
計算ミスがありません。
また、そのデータを利用してグラフ化するのがとっても簡単です。
お金の使い方が目で見るデータになってくれるのは、家計改善にとっては非常に有利になります。
エクセルは手書き同様、カスタマイズは割と自由です。
ソフトやダウンロードは限られた中になるため、カスタマイズができるかは物によって様々です。
字もキレイで、見やすい家計簿になりますよ。
【必要な物】 パソコン、家計簿ソフト、Excel など
【メリット】
・計算式を設定しておくだけで自動計算 電卓不要
・キャッシュフローの可視化や、データの連動など自由度が高い
・絶対的に字がキレイ
・データ保管が簡単、かさばらない
【デメリット】
・パソコンの電源を押すのが面倒くさい
・持ち運びには不向き
・エクセルの関数知識や、パソコンの基本的な操作知識が必要
・初期費用が3種の中で一番高い
デメリットは「初期費用が高い」です。
パソコンがなければ、パソコンを買うところからですよね。
性能が良いほど高価になります。
安値でも、ノートパソコンだと約3万円、デスクトップパソコンだと液晶は別で約4万円程度です。
エクセルで最も使われているMicrosoft Excelも単品買取りでも1.5万円はするので決して安くはありません。
Microsoft Excel2019(2台分) 買い切り ※楽天は高いので注意
エクセルがない時点で、3種の中で最も初期費用が高くなります。
千円以下の安価なものも売っていますが、ダウンロードできない場合もあるので、無駄金にしないためにも個人的には正規品をおすすめします。
Microsoft Excel2019のパソコン導入手順についてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
準備中
ただしエクセルを買うとなると、数万円の出費になります。
家計簿ソフトも無料~4千円と様々です。
玄人向けのアプリ
3種の中で一番手軽なアプリ家計簿。
何と言っても利便性の良さが売りです。
アプリストアからダウンロードするだけで簡単に使えます。
アプリは、口座やクレジットカードやPayPayなどと連動が手軽にできます。
つまり、一つのアプリで金融関係を全部まとめて管理可能です。
アプリを共有することも可能です。
夫婦で家計改善を志すなら強い味方になってくれそうですね。
さらに自動でグラフ化してくれるので、計算式を入力する必要はありません。
アプリによっては、レシートを読み込ませる簡単記帳機能もあります。
レシート読み込みの性能はアプリによって違います。
入力が不要なら、本当に手間がかかりませんよね。
3種の中で持ち運びも一番簡単です。
利便性でアプリ家計簿の右に出る家計簿はないです。
【必要な物】スマホまたはタブレット端末
【メリット】
・スマホをいじるだけの手軽さ断トツ1位
・口座やクレジットカードと連動可能
・自動でグラフ化してくれる
・持ち運びが楽
・夫婦で共有が可能
・家計簿とお小遣い帳など、1つのアプリで使い分けができる
・レシートを読み取るだけの簡単記帳機能
【デメリット】
・通信費がかかる場合がある
・端末の電源を使う
・初期設定が面倒くさい
・無料アプリの場合、広告が邪魔
・価格は無料~月額数百円と継続的な支払いが発生する場合がある
・個人や金融情報の漏洩があるかもしれない
・不正アクセスの危険
アプリ家計簿はどちらかと言うと、上級者向けのものが多いと思います。
理由は、多機能すぎるからです。
口座やクレジットカードの連動で管理範囲を広げるのは簡単ですが、それを使いこなせるかどうかはまた別の話になります。
家計簿はあくまで道具の一つです。
使いこなせない道具をずっと使い続けるのはストレスが溜まりますよ。
いろんな機能が魅力的に見てるのはわかりますが、家計簿初心者ならシンプルなアプリをおすすめします。
セキュリティ面も気を付けましょう。
連動するのはいいですが、その分情報の漏洩リスクは高まります。
アプリのセキュリティは、アプリの開発元によって異なります。
他にも、クレジットカード会社や銀行のマイページなどからセキュリティ設定をしなおしましょう。
アプリは初期費用というか、「月額」「年額」と言った継続コストがかかります。
大体月額500円前後が多いようですね。
無料のものもありますが、使い続けるうえで広告が邪魔になる可能性も考えられます。
無料や買い切りのアプリもあるので、家計簿にどれ程お金をかけることができるのかを、考える必要がありますね。
おすすめのアプリ 3選
♦シンプル家計簿 Money Note
家計簿初心者でも使えるようなシンプルなアプリ家計簿です。
アイコン、色、項目名を選んでカテゴリーも自在にカスタマイズ可能。
月・年・累計の詳細レポートも自動でやってくれます。
これで館員登録なし、永久課金なしで利用可能というありがたいアプリ家計簿。
レシート読み取り機能 | 無 |
連動機能 | 無 |
共有機能 | 無 |
料金 | 無料(アプリ内科金有) |
♦家計簿 簡単お小遣い帳
初心者でも使いやすいシンプルで簡単なアプリ家計簿です。
1ヵ月を振り返るをコンセプトに作られています。
簡単に収支を記録したいという方にはピッタリです。
デザインは10種類以上。
月次推移グラフや、円グラフも自動で作成してくれます。
レシート読み取り機能 | 無 |
連動機能 | 無 |
共有機能 | 無 |
料金 | 無料(アプリ内課金有) |
♦マネーフォワード ME
上級者向け家計簿にもなれる、大人気アプリ家計簿です。
複数の口座やクレジットカード、ポイントまで一括管理できちゃいます。
さらに、株やFXなどの資産管理も一元化して行えますよ。
あらゆるものを自動化してくれるので、連動することで家計簿を付ける手間は省けます。
共有機能はありませんが、共有用のマネーフォワードアカウントを作って、同じIDとパスワードでログインすると共有ができる状況を作れます。
レシート読み取り機能 | 有 |
連動機能 | 有 |
共有機能 | 無 |
料金 | 無料(有料のプレミアムサービス有) |
手軽さも分析力も高いアプリ家計簿。
簡単だけど、セキュリティにも気を付ける必要があります。
おまけ:自分に合った家計簿を見つけるには?
3種類の中でどれにしようか悩んじゃいますよね。
好きな家計簿が、必ずしも自分に合った家計簿になるわけではありません。
テンションが少し上がるような可愛いノートや文房具を使ても、継続できなければ家計簿の役割は果たせていません。
家計簿選びで一番気にしてほしいのは、
目的と記帳内容が噛み合っているか
です。
歯車がうまくハマらなければ、次の歯車は回りませんよね?
家計簿もファーストステップの「現状把握」ができて、次の「分析」、「節約行動」が可能になるんです。
家計改善をしたいなら、その基盤になる家計簿は目的に沿うものが好ましいです。
家計簿がうまくまとまる秘訣をより詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。